年末、心の痛む災害や事件が発生しております。被害にあわれた方々にお悔やみ、お見舞いを申し上げます。
さて、2016年春に出たものを今頃になっての紹介してはと思ったのですが、冬のお休みを過ごされる傍らにおススメの本です。
タイトルは「翻訳できない世界のことば」。一言で翻訳できない言葉が世界にはたくさんあることこそ多様性の証左。激動の世界情勢の中、今一度振り返り、味わいたい世界各所の言葉です。
例えば日本からはKOMOREBI(木洩れ日)が紹介されています。木々の間から覗く光への感性は、大切にしていきたいもののひとつです。
フィンランド語ではPORONKUSEMA(ポロンクセマ)。POROがトナカイの意味ですので、ポロンクセマとは「トナカイが休憩なしで疲れず移動できる距離」のこととか。自然とともに歩む同国の様子が目に浮かぶ言葉です。
英語やコミュニケーション教育で評価をいただいているキートスガーデンですが、根っこのところでは、単一言語によるグローバリズムでなく、こうした本に紹介されるような多様性をこれからも大事にしていきたいと思います。
皆様、どうぞよい年末年始をお過ごしください。